第33回京都メディア懇話会月例研究会(2018年11月22日)

演題:「村上春樹と京都」
日時:2018年11月22日(木)午後6時30分~同8時00分
会場:寒梅館6階大会議室
発題者:土居 豊氏(作家・文芸ソムリエ)
司会:永井るり子氏(京都メディア懇話会事務局次長、光華女子大学講師)

[発題者略歴]
1967年大阪生まれ。大阪芸術大学卒。
2000年 村上春樹論の連載で関西文学選奨奨励賞受賞。同年、評論『村上春樹を歩く』(浦澄彬名義/彩流社)刊行。
2005年 音楽小説『トリオ・ソナタ』(図書新聞)で小説家としてもデビュー。以後、小説や評論を中心に活動。時事通信社配信のエッセイ『村上春樹を語り合う』連載中。
2018年冬 『司馬遼太郎『翔ぶが如く』読解 西郷隆盛という虚像』(関西学院大学出版会)刊行予定。
2019年 小説『名探偵ブロッくんとお城のおばけ』を総合マンガ誌「キッチュ」第八号(ワイズ出版2号)に掲載予定。
村上春樹論や司馬遼太郎論、「涼宮ハルヒ」論などの講義・講演を各地の市民講座や図書館、大学(大阪大学、関西学院大学等)で実施。大阪や阪神間で村上春樹読書会、文学散歩など文芸ソムリエとしての活動を展開。朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」などのテレビ出演、ラジオ出演多数。

[講演概略]
1.村上春樹と京都の意外なつながり
村上春樹は京都市で出生している。そのせいか、作品の上でも活動上も、京都とのつながりは意外なほどある。春樹氏は少年時代、父の関係でよく京都に来ていたという。学生時代のデートコースが京都だったこともエッセイに書かれているし、偶然かもしれないが、春樹氏が日本国内で珍しく講演したのも京都大学である。
2.村上作品の中に描かれた京都、エッセイで登場する京都
小説では『ノルウェイの森』『国境の南、太陽の西』で京都が重要な舞台として出てくる。エッセイでは学生時代の京都デートコースの紹介から、現在の春樹氏がお気に入りの京都ジョギングコースまで、数多く書かれている。
3.ノーベル文学賞の可能性、最新長編の英訳版評価など、近年の村上春樹について
村上春樹は今年、スキャンダルで流れたノーベル文学賞の代わりに市民が立ち上げた新文学賞にノミネートされたが、辞退した。昨年話題となった新作長編『騎士団長殺し』の英訳が最近米国で刊行され、賛否両論となっている。様々に語られる村上春樹だが、日本国内では根強い愛読者が多く、春樹作品の読書会活動も徐々に広まっている。

※演者は、11月13日付京都新聞文化面で「村上春樹を語り合う」を連載中で、村上春樹読書会の活動についても紹介している。

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